30代後半から40代前半で不妊治療を受けている女性の中には「いつが不妊治療のやめどきなのか?」と悩んでいる方も少なくありません。
不妊治療を繰り返し受けていてもなかなか子宝に恵まれず、どんどん時間が過ぎていくと不安だけが募っていきます。
この記事では、不妊治療を受けた場合の年齢別出産率・流産率・染色体異常割合を詳しくまとめました。
45歳を超えても出産する女性はいます。ただし、過去のデータから考えると不妊治療をやめる年齢として45歳はひとつの区切りと言えます。
不妊治療には相応の費用が掛かりますので、多くの夫婦においていつまでも治療を続けるのは困難です。
とはいえ、子供を諦めきれない夫婦からすると不妊治療をやめるきっかけや指標がないと決断ができない心情も分かります。
本文ではこれまでの不妊治療の実績やデータを交えながら年齢と妊娠・出産の関係を解説していますので、今後の妊活の参考にしてみてください。
不妊治療のやめどきは45歳?やめる決断をする要因
ネット上で「不妊治療のやめどき」と調べると様々な年齢が出てくると思いますが、45歳という意見も多々見受けられます。
その要因となるのは不妊治療を受けている45歳女性の出産率と流産率です。
以下は日本産科婦人科学会2010年データをもとに厚生労働省政策統括官付政策評価官室が作成したものとなりますが、参考までにご覧ください。
女性の年齢 | 出産率 | 流産率 |
---|---|---|
25歳 | 20.9% | 13.1% |
26歳 | 20.8% | 16.0% |
27歳 | 19.3% | 16.8% |
28歳 | 19.8% | 17.2% |
29歳 | 19.8% | 18.3% |
30歳 | 19.9% | 16.3% |
31歳 | 19.4% | 17.3% |
32歳 | 19.1% | 19.2% |
33歳 | 18.1% | 21.1% |
34歳 | 17.7% | 19.9% |
35歳 | 16.3% | 20.3% |
36歳 | 15.4% | 22.1% |
37歳 | 14.2% | 24.0% |
38歳 | 11.6% | 27.8% |
39歳 | 10.2% | 30.4% |
40歳 | 7.7% | 35.1% |
41歳 | 5.3% | 42.3% |
42歳 | 3.7% | 46.5% |
43歳 | 2.0% | 55.2% |
44歳 | 1.3% | 58.1% |
45歳 | 0.6% | 64.6% |
45歳における妊娠率は非常に低く、流産率は5割を超えるというのが現状です。
45歳女性が不妊治療を受けた場合の出産率や流産率をさらに詳しく解説していきます。
不妊治療における45歳女性の出産分娩率【0.6%】

女性の妊娠率や出産率は年齢と共に下がります。これはどんな女性でも同じ条件です。
妊娠する確率が下がり始めるのは35歳くらいからと言われていますが、30代後半であればまだ出産率は10%を超えます。しかし、40歳以降になると不妊治療を受けたとしても成功する確率は1桁台(0.6~7.7%)です。
また、妊活を始めてから実際に妊娠するまでに掛かった時間というのも重要なポイントとなります。

ご覧の通り、40代女性が妊活を始める際は1年半~2年弱のスパンで考えなければなりません。この期間中に妊娠できれば非常に幸運なことと言えるでしょう。
とはいえ、すでに45歳を迎えている場合、さらにプラスして1年半~2年弱の時間が掛かると仮定すればその後のことも考慮して不妊治療をやめるきっかけになるかもしれません。
不妊治療における45歳女性の流産率【66%】

45歳前後の女性が不妊治療をやめる決断をする理由としては「流産率の高さ」も挙げられます。
40歳だと不妊治療における流産率は35%程度ですが、45歳になると5割を超えて66%程度にまで上がってしまいます。
不妊治療を繰り返す体力、流産するかもしれないという精神的なストレス、実際に流産を経験するリスクを考えると45歳前後は不妊治療のやめどきと言えるかもしれません。
補足:出産する女性の年齢と子供の染色体異常の割合

女性が高齢になるほど染色体異常(ダウン症)の赤ちゃんが生まれる確率は上がります。これは過去の研究によって明らかになっているものであり、さらに予防が困難であることも事実です。
先天的な疾患を持つ子供と分かった上で出産するかどうかは夫婦の考え方次第となりますが、40歳~45歳以上で妊娠する場合にはこうしたリスクが伴うことも理解しておきましょう。

不妊治療の助成金について|上限は42歳?43歳?

現在のところ、日本国内では以下のような条件で不妊治療に対する助成金を提供しています。(2025年7月時点)
- 40歳未満:1子ごとに助成回数は6回まで
- 40歳~43歳未満:1子ごとに助成回数は3回まで
- 43歳以上:助成なし
なお、助成金の対象者は原則として「法律婚の夫婦」となりますが、一方で生まれてくる子の福祉や生活に配慮する形で「事実婚関係にある者」も対象としています。(判断の基準については各自治体へ問い合わせ)
また、居住する自治体によっては独自で不妊治療のサポート支援をおこなっている場合もありますので、合わせて確認してみてください。

不妊治療は女性だけが受けるものではない
40代で不妊治療を受ける際に知っておきたいのは「不妊治療は女性だけが受けるものではない」という点です。
不妊治療を受ける流れとしては、まず自然妊娠がなかなか難しく、医療に頼るというケースが大半だと思います。
自然妊娠が難しい理由として最初に挙げられるのは女性の年齢となりますが、実際にはパートナーの男性側に不妊原因があることも少なくありません。
不妊の原因は、女性だけにあるわけではありません。WHO(世界保健機関)によれば約半数は男性にあるとされています。また、検査をしても原因が分からないこともあります。女性に原因が無くても、女性の身体には不妊治療に伴う検査、投薬やストレスなどにより大きな負担がかかる場合があります。この負担は、男性の場合も同様です。
引用:厚生労働省HP|不妊治療を受ける男女労働者・事業主・主治医等の皆さまへ
上記はひとつの参考例となりますが、他の研究でも不妊原因の2~3割が男性側にあるといった報告もあります。
そのため、40代から不妊治療を開始するときは男性側も一緒に検査や治療を受けるようにしましょう。
なお、以下の動画では40代の女性が自分で妊娠しやすい身体に近付けるためのポイントを紹介していますので、ぜひご覧になってみてください。

不妊治療のやめどきに関してよくある質問
ここからは不妊治療のやめどきに関してよくある質問に答えていきます。
自分が気になっている部分をぜひチェックしてみてください。
不妊治療の助成金における43歳未満とは何歳まで?
現在のところ国で定められている不妊治療の助成金は43歳未満とされていますが、これは42歳までに治療を開始することを意味しています。
不妊治療に対する助成金に関しては「治療開始時点での年齢」が適用されますので、よく理解しておきましょう。
35歳から不妊治療を始めるのは遅い?
35歳から不妊治療を始めるのはまったく遅くありません。一般的に妊娠率が下がると考えられている35歳を目途にして不妊治療を始める方はたくさんいます。
また、35歳から不妊治療を開始した場合の出産率は約16.3%です。妊活開始から妊娠までの平均的な期間は1年半ほどなので、36~37歳には妊娠・出産できる可能性が高いと言えます。
42歳で不妊治療をやめるのは早い?
不妊治療をやめる時期として42歳はやや早めと考えられます。42歳の場合、不妊治療による出産率は約3.7%です。(流産率は5割弱)
もちろん夫婦または女性個人の考え方次第ではありますが、あと1年ほど治療を続けてみてから最終的な決断を下しても良いかと思われます。

40歳~45歳で不妊治療のやめどきに悩んでいる方へ|ファンクショナルマッサージ治療室

40歳~45歳くらいの年齢で不妊治療のやめどきに悩んでいる方は、一度ファンクショナルマッサージ治療室までお越しください。
当院は不妊改善を専門とする鍼灸院です。40歳以上の女性が多く通われていて、妊娠しやすい身体づくりのサポートをおこなっています。
ファンクショナルマッサージ治療室の基本情報

ファンクショナルマッサージ治療室は東京・神奈川エリアに合計で9店舗を展開しています。
各院には多くの女性スタッフが在籍していますので、妊活にお悩みの女性がひとりでも気軽に通える環境が整っています。

不妊改善を目的とした鍼灸治療のほか、骨盤マッサージや妊娠しやすい身体づくりへのアドバイスもおこなっています。
「妊活中はどういった食生活が望ましいのか」「どういった運動ならしても大丈夫なのか」といった疑問を抱えている女性は、ぜひファンクショナルマッサージ治療室までご相談ください。
ファンクショナルマッサージ治療室の実績

ファンクショナルマッサージ治療室ではこれまでに6,000人以上の妊活女性をサポートしてきました。
過去における年間の妊娠率は約80%~90%と非常に高い数値を誇っていて、中には51歳でご懐妊された女性もいます。

海外の研究では鍼灸治療が妊娠率アップに役立つことが分かっています。これまでに様々な不妊治療を試みても良い結果が得られなかったという女性は、一度ファンクショナルマッサージ治療室の施術を体験してみてください。
ファンクショナルマッサージ治療室のオンライン妊活お悩み相談会

ファンクショナルマッサージ治療室では通院できない女性、遠方に住んでいる女性のためにオンラインでの「妊活お悩み相談会」を実施しています。
- 専門の講師が妊活に役立つ最新情報をレクチャー
- 参加費は完全無料(キャンセル料等もいっさいなし)
- ライブチャット機能で気になる点を質問できる
- 顔出し・声出しが不要なので安心
- 予約方法はLINE友だち登録から
日々、不妊の改善方法は研究している専門講師からの情報を聞けるだけでなく、気になる点を直接質問できるところが大きな特徴です。また、画像と音声は自分でオフにできますので、誰かに自分のことを知られる心配はありません。
参加するにあたって費用はいっさい掛かりませんので、この機会にぜひ予約をしてみてください。
不妊治療を続ける40代女性は一度ファンクショナルマッサージ治療室まで

「不妊治療のやめどきはいつなのか?」「45歳はひとつの区切りになるのか?」などの疑問を解消するために、年齢別の不妊治療出産率・流産率を詳しく説明してきました。
- 不妊治療を受けた上での45歳女性の出産率は0.6%(流産率は66%)
- 不妊治療の助成金対象者は43歳未満(治療開始時に42歳まで)
- 上記の点から45歳は不妊治療をやめるひとつのタイミングとして考えられている
本文中でも解説しましたが、45歳前後だと不妊治療による妊娠率と自然妊娠率に大きな差がありません。高額な治療費を払い続けるのが難しい場合には、夫婦間で話し合い自然な形での妊娠を目指す方向に切り替えてみるのも考え方のひとつです。
ファンクショナルマッサージ治療室では自然妊娠しやすい身体づくりに役立つ鍼灸施術やマッサージ、生活習慣へのアドバイスをおこなっています。
また、鍼灸施術には不妊治療の成功率を上げる効果も期待できますので、まずは一度ファンクショナルマッサージ治療室まで足を運んでみてください。