1番妊娠しやすい年齢はいつ?女性・男性の自然妊娠率を解説【50代でも妊娠できる?】

1番妊娠しやすい年齢

妊娠を希望する夫婦にとって「1番妊娠しやすい年齢」は気になるテーマのひとつだと思います。

一般的に女性は20代がもっとも妊娠しやすいとされ、30代~40代と年齢を重ねるにつれて自然妊娠率は徐々に低下します。一方で、男性も年齢とは無関係でなく、精子の量や質、運動率は加齢の影響を受けます。

この記事では女性・男性それぞれの妊娠しやすい年齢の目安や50代での自然妊娠の可能性などを詳しくまとめました。

また、妊娠しやすい年齢に関してよくある質問にも答えていますので、ぜひ参考にしてみてください。

妊娠しやすい年齢が気になる方へ

妊娠のしやすさは年齢による影響が大きいものの、個人の体質によっても妊娠できるかどうかは変わってきます。これから妊活を始める方は「1分で妊活体質診断」を利用して、自分の体質をチェックしてみてください。妊活を進める上で役に立つヒントが見つかるかもしれません。

目次

女性が1番妊娠しやすい年齢はいつ?

まずは女性が1番妊娠しやすい年齢について解説していきます。

それぞれの内容をデータと共に見ていきましょう。

女性が1番妊娠しやすいのは20代

女性が1番妊娠しやすいのは20代です。これは医学的にも証明されていることであり、女性の妊娠率は年齢に大きく左右されます。

女性の年齢妊娠する確率(1周期)
20代前半~20代後半およそ25~30%
30代前半~30代後半およそ10~20%
40代以上およそ1~5%
参考:厚生労働省|知っていますか?男性のからだのこと、女性のからだのこと

こちらは避妊せずに妊活を進めた場合の年代別妊娠率(1周期あたり)です。月1回の排卵日を狙って性行為をしたと仮定し、その妊娠率を割り出しています。

ご覧の通り、20代の女性は1回の性行為で妊娠する確率が25%~30%ほどあります。1年を通してタイミング法を実践したとすると90%以上の確率で妊娠します。(特定の疾患など体質による不妊原因がない場合)

こうしたデータからも女性が1番妊娠しやすい年齢は20代と言えるということです。

対して、40歳を超えると自然妊娠する確率は著しく下がりますが、この原因や理由は次の項目で詳しく説明していきます。

30代から40代にかけて自然と妊娠率は下がる

卵子の数と年齢の関係
引用:厚生労働省HP|知っていますか?男性のからだのこと、女性のからだのこと

一般的に、女性の妊娠率が下がる年齢の目安は35歳前後とされています。これは卵子の質や数が下がるためです。

女性の身体には生まれながらにして卵子となる細胞が存在していますが、その細胞の数は加齢と共に減り続けます。

また、最終的に卵子の数がゼロに近づき、生理(月経)がこなくなることを「閉経」と呼びますが、閉経の平均年齢はだいたい50歳前後です。

このような理由から、女性の身体には妊娠できる期間に限りがあると言えます。そのため20代より30代、30代より40代の方が妊娠しにくくなることは自然な変化と捉えられます。

個人差はありますが、年齢を重ねるにつれて妊娠しやすさが少しずつ下がっていくという点は、すべての人に共通している事実です。

50代女性が自然妊娠する可能性はゼロに近い

以下は「①1年間避妊せずに夫婦生活を送った場合の年齢別妊娠率」「②同条件での流産率」をまとめたグラフです。

年間妊娠率-厚労省HP
引用:厚生労働科学研究成果データベース|出産希望年齢と妊よう力知識の関連

こちらのグラフを参考にすると、50歳以上で自然妊娠する可能性は限りなくゼロに近いことが分かります。(上表のデータだけを見た場合)

もちろん国内外問わず、50代で妊娠・出産した事例はあるため不可能ではないものの、生殖補助医療のサポートがあっても確率は低いと言えます。

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男性の年齢は自然妊娠率に影響を与える?

ここからは男性の年齢と自然妊娠率に関する情報を紹介していきます。

男性の身体は何歳になっても精子を作る能力が失われませんが、やはり加齢と共に精子の質が下がることは証明されています。こうした点を詳しく見ていきましょう。

男性は何歳でも精子を作れるが年齢と共に自然妊娠確率は下がる

男性の精巣は生涯にわたって精子を作り続ける仕組みを持っています。ただし、年齢とともに精子の質は少しずつ低下していきます。妊娠のしやすさが年齢の影響を受けるという点は女性と共通する部分です。

なお、加齢以外で精子の質に影響を与える要素は以下の通りです。

  • 喫煙や過度な飲酒
  • 肥満・メタボリックシンドローム
  • 慢性的な睡眠不足
  • 強いストレスや長期間の精神的負荷
  • 運動不足または過度な激しい運動
  • 栄養バランスの偏り(亜鉛・葉酸・ビタミン不足など)
  • 性感染症(クラミジアなど)や過去の精巣炎
  • 一部の薬剤(抗がん剤、男性ホルモン製剤など)

男性の精液量がもっとも多くなるのは30代前半(30歳から35歳未満)とされています。精液量は20代前半から段々と増えていき、30代前半にピークを迎えるというのが一般的な見解です。

50歳以上の男性では精子の量・質・運動率が著しく低下する

男性側が年齢を重ねることで妊娠率が下がるのは、精子の量・運動率が関係しています。

スクロールできます
年代精液量精子濃度運動率妊娠力
20〜29歳やや多い高い高い(45〜60%)もっとも高い
30〜34歳もっとも多いやや高いやや高い(40〜50%)高い
35〜39歳やや多い中程度中程度(30〜45%)中程度
40〜44歳やや少ない低め低め(25〜45%)やや低め
45〜49歳少ない低い減少(20〜45%)低い
50歳以上少ないもっとも低い低い(15〜35%)とても低い

ご覧のように50歳以上の男性でも精子は作れるものの、その精子の妊娠力は低いことが分かります。

また、上のデータから考えると1番妊娠に適した男性の年齢は20代~30代前半であると言えるでしょう。

女性と異なるのは、男性の場合は40代でもある程度の妊娠力を有する点です。

参考:Increasing age in men is negatively associated with sperm quality and DNA integrity but not pregnancy outcomes in assisted reproductive technology(男性の加齢は精子の質やDNAの完全性と負の相関関係にあるが、生殖補助医療における妊娠の結果とは相関しない)
参考:Turning point of age for semen quality: a population-based study in Chinese men(精液の質における年齢の転換点)

35歳前後の男性・女性の夫婦であれば自然妊娠も珍しくない

ここまで説明してきた話をまとめると、35歳前後の男性と女性の夫婦であれば、自然妊娠する可能性はそれほど低くないと言えます。むしろ珍しいことではなく、晩婚化が進む日本では一般的なケースとも捉えられます。

とはいえ、やはり男女ともに加齢が妊娠率を下げる要因にはなりますので、妊娠・出産を希望する場合は早めの行動・計画づくりを心掛けましょう。

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1番妊娠しやすい年齢に関してよくある質問

ここからは1番妊娠しやすい年齢に関する質問に答えていきます。

妊活中の方は自分が気になる点をチェックしてみてください。

子供が1番できやすい日は?

子供が1番できやすいのは排卵日の前後のタイミングです。女性の卵子は排卵後約24時間しか受精可能な時間がなく、精子は約2〜3日間生存するため、排卵日前2日〜当日までに性行為をおこなうことで受精の確率を高められます。

これは卵子と精子が出会いやすいタイミングであり、妊娠成立のチャンスがもっとも高くなる期間として一般的に知られている事実です。

「排卵日前後」の期間に集中して性行為に励むことが妊娠率向上に繋がります。

妊活を始めるベストなタイミングや年齢は?

妊活はできるだけ妊娠に有利な年齢で始めることが望まれます。女性の自然妊娠率は20代前半〜30代前半が高く、1回の周期でも妊娠できる可能性があります。

もちろん結婚した時期、子供を欲しいと感じた時期によってベストなタイミングは変わってきますが、妊活をするなら早めにアクションをしましょう。

端的にまとめると男女ともに若ければ若いほど妊娠しやすいということです。

50代同士の夫婦で妊娠することは可能?

50代同士の夫婦でも妊娠する可能性はゼロではありません。ただし、その確率は非常に低く、自然妊娠に関してはほぼ見込めないというのが現実的な答えです。

50代同士の夫婦が妊娠を希望する場合は生殖補助医療(顕微授精や体外受精)のサポートが不可欠と言えますので、専門の医療機関に相談をしましょう。

現在のところ不妊治療費が保険適用となるのは43歳までです。こうした点からも50代での妊活は難しいとされています。

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1番妊娠しやすい年齢は20代~30代前半まで|妊活では早めの行動が大事

ファンクショナルマッサージ治療室・院長紹介

「1番妊娠しやすい年齢はいつなのか?」という疑問を解消するために、様々な情報やデータを紹介してきました。

この記事のまとめ
  • 女性がもっとも妊娠しやすいのは20代
  • 男性の年齢も妊娠率に影響を与える要因
  • 男女ともに加齢は妊娠率を左右する一因となる

本文でも触れた通り、男女問わず「若ければ若いほど妊娠しやすい」というのが大事なポイントです。

妊娠を希望するのであれば早めに行動することが重要となりますが、初めての場合だと妊活の仕方が分からない夫婦も少なくありません。そんなときには不妊改善の専門家であるファンクショナルマッサージ治療室までご相談ください。

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