不妊治療に初めて行くタイミングは?受診するベストな時期|初診の流れ・夫婦での受診が推奨される理由

不妊治療初めて行くタイミング

この記事では、不妊治療に関心を持つ夫婦・カップルに向けて初診時のタイミング・不妊治療を始める時期などを詳しくまとめました。

妊活を開始したものの良い結果がなかなか出ず、不妊治療を受けようと検討している方は多いと思います。しかし、中には不妊治療を始めるタイミングが分からない夫婦・カップルも多いようです。

女性の妊娠率は年齢と共に下がる傾向にあり、不妊治療を始めるタイミングとしては35歳前後を目安とすることが一般的です。

本文では、初めて不妊治療を開始するときの予約方法~受ける検査なども紹介していますので、合わせて参考にしてみてください。

不妊治療を始めるタイミングが分からない場合は

このまま自然妊娠を目指して無事に妊娠できるかどうかが分からない…と悩んでいる場合には、一度「1分で妊活体質診断」を試してみてください。こちらのツールで自分の体質を調べることで、妊娠できない原因や妊活のヒントが分かるかもしれません。

目次

不妊治療に初めて行くタイミング|初診の目安

婦人科イメージ画像

不妊治療外来を初めて受診する目安は、妊娠を希望して避妊せずに夫婦生活を続けていても1年間妊娠に至らない場合とされています。

なお、上記のタイミングは女性側が35歳未満の場合です。35歳以上の場合は6ヶ月を目安に早めの不妊治療開始が推奨されます。

一般的に不妊症とは「避妊せず性行為を続けて12ヵ月間妊娠に至らない状態」を指します。不妊症の主な原因の割合は排卵因子・卵管因子・子宮頸管因子が約40~50%、男性因子が約40%、原因不明が約10%です。
女性・男性を問わず、加齢と共に妊娠しづらくなると考えられています。
参考:日本産婦人科医会HP|不妊カップルに対する治療のアルゴリズム

女性側が年齢を重ねるほど妊娠率が下がることは医学的にも証明されていることなので、早期の妊娠を希望する場合は早めの段階から不妊治療のスタートを検討しましょう。

ここでは初めて不妊治療を受ける夫婦に向けて、治療開始までの流れや検査の内容を見ていきます。

不妊治療の初診では何をする?

不妊治療を始めるときには、まず初診時に以下のような検査を受けます。

スクロールできます
検査の種類何を調べるのか検査で分かること
問診月経周期・妊活歴・既往歴不妊原因の手がかり、検査計画の確認
内診・経腟超音波(経腟エコー)子宮・卵巣の形態子宮筋腫、内膜症、卵胞の発育
ホルモン検査(血液)卵巣・下垂体ホルモン排卵の有無、卵巣の働き
AMH検査卵巣予備機能残っている卵子の数の目安
基礎体温表排卵パターン排卵時期・黄体機能
子宮卵管造影(HSG)卵管の通過性卵管閉塞・癒着
子宮内膜検査内膜の厚み・状態着床のしやすさ・子宮内の環境の評価
感染症検査各種感染症治療前の安全確認

初診時は問診からはじまり、内診・経腟エコー・採血(ホルモン検査)といった検査を受けることが一般的です。

こうした検査を受けることで「残っている卵子の数」「子宮内膜の状態」が分かり、今後の妊活方法の指針を決めるのに役立ちます。

なお、男性も一緒に受診した場合、希望すれば同じタイミングで精液検査を受けることが可能です。

仮に別の病院から転院した場合は、過去の検査結果を持参することで問診や検査がスムーズに進みます。

初診時の電話の仕方

不妊治療をおこなっている医療機関に電話して「不妊治療の初診予約を取りたい」と伝えましょう。

大半の場合、氏名・生年月日・連絡先・希望日などを聞かれますので、それぞれに回答してください。また、夫婦で来院されるかどうかを聞かれるケースも多いです。

最近ではWEB予約可能な医療機関も増えているため、電話が苦手な場合はオンライン予約を活用しましょう。

「夫婦で初診」を勧める理由

不妊治療の初診を受ける際は夫婦での受診が推奨されています。この理由は以下の通りです。

不妊の評価は女性側の検査だけでなく精液検査や生活習慣の確認も重要です。男性と共に初診を受ければ、その場で精液検査や今後の検査スケジュール、費用や妊活の流れなどを共有できます。

夫婦揃って今後の妊活計画を理解することで、不妊治療をスムーズに始められるだけでなく、女性側のストレス軽減にも繋がります。

女性だけが不妊治療の説明を受けていると、男性側が治療内容や状況を十分に理解できず、認識のズレが生じることがあります。

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不妊治療を開始する際に知っておきたいこと

不妊治療を開始する際は、以下の点を十分に理解しておきましょう。

それぞれの内容を詳しく解説していきます。

不妊治療の病院デビューにベストなタイミングはいつ

生殖補助医療・生産分娩率
引用:東京都福祉局HP

個々の体質によって不妊治療を開始するベストなタイミングは異なりますが、一般的に35歳未満であれば妊活開始から1年、36歳以上であれば6ヶ月が目安とされています。

上表は生殖補助医療を受けた場合の年齢・生産分娩率(実際に赤ちゃんを出産した割合)ですが、ご覧のように35歳あたりを境にパーセンテージが下がります。

また、20代後半~30代後半でもすぐに妊娠できるわけではないので、夫婦で話し合い、不妊治療を開始する時期を決めてみてください。

子供が欲しいと感じたタイミング、なおかつ自然な妊活を始めてから半年ほど経っても妊娠しない場合は年齢に限らず不妊検査を受けてみましょう。(将来的な選択肢が増える)

初診は生理(生理中)でも問題ないかどうか

不妊治療の初診は基本的に月経周期に関係なく受診可能です。ただし、生理中に来院すると受けられない検査もあります。(逆に生理中の方がスムーズな検査もある)

生理中に受診しても良いかどうかは医療機関の方針によっても異なりますので、予約を取る際に確認しておきましょう。

予約当日に生理がはじまっても、基本的には問題なく受診できます。仮に受けられない検査があっても次回以降に対応してもらえるため、できることから不妊治療を進めていきましょう。

タイミング法を始めるときの注意点

タイミング法(排卵に合わせて性行為をおこなう指導)は、不妊治療の最初の選択肢です。

重要となるのは排卵日を正確に把握することであり、基礎体温や超音波検査、必要に応じて排卵検査薬を併用し、医師の指示に沿って夫婦生活のタイミングを取るようにしましょう。

ただし、排卵日にこだわりすぎると精神的な負担が大きくなり、ストレスが妊活の妨げになることもあります。無理のない頻度を心がけ、夫婦で治療の目的や期間を共有しておくことが大切です。

タイミング法を数周期ほど試しても妊娠に至らない場合は、治療方針を見直すケースが多く見られます。

不妊治療外来の初診費用

不妊治療外来を初めて受診するときの費用は「初診料+ホルモン検査(血液採取)+超音波検査など」を含めて10,000円~20,000円程度が目安となります。こちらは保険適用時の金額で、自費診療だと10万円ほどになる可能性があります。

なお、検査項目が増えるごとに初診時の費用も上がるため、正確な金額が知りたい場合は予約時に確認しておきましょう。

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不妊治療に対する保険適用状況

不妊治療・保険適用
引用:こども家庭庁HP

ここでは不妊治療に適用される保険内容を分かりやすくまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。

項目内容
保険が適用される範囲・治療等・タイミング法
・人工授精
・体外受精
・顕微授精
・胚培養、胚凍結、胚移植など
保険が適用される対象者治療開始時点で43歳未満の女性
保険が適用される回数・40歳未満の場合は1子ごとに通算6回
・40歳以上43歳未満の場合は1子ごとに通算3回
自己負担額治療費の3割を自己負担

ご覧のように不妊治療の保険適用には年齢・回数制限があります。こちらの内容を理解した上で妊活の計画を立てましょう。

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不妊治療を受けるタイミングでよくある質問

ここでは不妊治療を受けるタイミングや目安に関してよくある質問に答えていきます。

それぞれの内容を見ていきましょう。

初診時は夫が同席した方が良い?

必須ではありませんが、可能であれば夫の同席がおすすめです。不妊治療は女性側だけでなく、男性側の検査や協力も重要になるため、初診から一緒に説明を受けることで治療内容や進め方への理解を共有しやすくなります。

また、認識のズレを防ぎ通院や検査への協力も得やすくなるため、精神的な負担の軽減にも繋がります。

不妊治療を受ける際に基礎体温表は必要?

こちらも必須ではありませんが、基礎体温表があると診察の参考になります。排卵の有無や月経周期の傾向を把握しやすくなり、検査や治療計画を立てる際に役立つためです。

不妊になりやすい女性・男性の特徴は?

不妊になりやすいとされている女性・男性の特徴は以下の通りです。

<不妊になりやすいとされる女性の特徴>

分類特徴理由・背景
年齢35歳以上加齢により卵子の数・質が低下し、妊娠率が下がる傾向にある
月経の状態生理不順・無月経
生理痛が強い
・排卵が安定せず、妊娠のタイミングが取りにくい
・子宮内膜症など器質的疾患が隠れている場合がある
婦人科疾患子宮内膜症・子宮筋腫受精・着床を妨げる要因になることがある
ホルモン多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)排卵障害を起こしやすい
体型極端な痩せ・肥満ホルモンバランスが乱れやすい
生活習慣喫煙・過度な飲酒卵子の質低下、流産率上昇との関連
ストレス慢性的な強いストレス排卵障害・月経異常につながることがある
既往歴骨盤内手術・性感染症卵管癒着・卵管閉塞のリスク

<不妊になりやすいとされる男性の特徴>

分類特徴理由・背景
年齢40歳以上精子の運動率やDNAの質が低下しやすい
精液精子数が少ない・運動率が低い受精率の低下につながる
生活習慣喫煙
過度な飲酒
・精子数や運動率の低下が報告されている
・テストステロン低下や精子形成障害に影響
体型肥満男性ホルモン低下、精巣温度上昇
疾患精索静脈瘤精巣血流障害により精子の質が低下
既往歴ムンプス精巣炎精巣機能低下の原因になる
ストレス強い心理的ストレスホルモン分泌や性機能に影響

上記に当てはまる人が必ずしも不妊体質とは限りませんが、ひとつの目安として参考にしてみてください。

不妊治療を始めるタイミングに迷ったら|ファンクショナルマッサージ治療室まで相談

ファンクショナルマッサージ治療室の特徴

不妊治療を始めるタイミングに迷ったらファンクショナルマッサージ治療室までご相談ください。当院は不妊改善を目的とした鍼灸院で、各院では施術だけでなく妊活に対するアドバイスもおこなっています。

ファンクショナルマッサージ治療室の基本情報

ファンクショナルマッサージ治療室トップ

ファンクショナルマッサージ治療室は東京・神奈川エリアに合計で9店舗を展開しています。

各院には多くの女性スタッフが在籍していますので、妊活にお悩みの女性がひとりでも気軽に通える環境が整っています。

ファンクショナルマッサージ治療室・茅ヶ崎院

不妊改善を目的とした鍼灸治療のほか、骨盤マッサージや妊娠しやすい身体づくりへのアドバイスもおこなっています。

「妊活中はどういった食生活が望ましいのか」「どういった運動ならしても大丈夫なのか」といった疑問を抱えている女性は、ぜひファンクショナルマッサージ治療室までご相談ください。

ファンクショナルマッサージ治療室の実績

ファンクショナルマッサージ治療室・年代別ご懐妊割合

ファンクショナルマッサージ治療室ではこれまでに6,000人以上の妊活女性をサポートしてきました。

過去における年間の妊娠率は約80%~90%と非常に高い数値を誇っていて、中には51歳でご懐妊された女性もいます。

鍼灸と妊娠率

海外の研究では鍼灸治療が妊娠率アップに役立つことが分かっています。これまでに様々な不妊治療を試みても良い結果が得られなかったという女性は、一度ファンクショナルマッサージ治療室の施術を体験してみてください。

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ファンクショナルマッサージ治療室のオンライン妊活お悩み相談会

オンライン相談会トップ画像

ファンクショナルマッサージ治療室では通院できない女性、遠方に住んでいる女性のためにオンラインでの「妊活お悩み相談会」を実施しています。

オンライン妊活お悩み相談会とは
  • 専門の講師が妊活に役立つ最新情報をレクチャー
  • 参加費は完全無料(キャンセル料等もいっさいなし)
  • ライブチャット機能で気になる点を質問できる
  • 顔出し・声出しが不要なので安心
  • 予約方法はLINE友だち登録から

日々、不妊の改善方法は研究している専門講師からの情報を聞けるだけでなく、気になる点を直接質問できるところが大きな特徴です。また、画像と音声は自分でオフにできますので、誰かに自分のことを知られる心配はありません。

参加するにあたって費用はいっさい掛かりませんので、この機会にぜひ予約をしてみてください。

不妊治療を始めるなら早めのタイミングで|無理のない妊活計画を立てる

ファンクショナルマッサージ治療室・院長紹介

「不妊治療に初めて行くタイミングはいつがベスト?」という疑問を解消するために、様々な情報を紹介してきました。

この記事のまとめ
  • 避妊せず夫婦生活を送り1年が経過したころが不妊治療を検討するタイミング(35歳以上の場合は6ヶ月)
  • 既往歴・体質によっては早めの不妊治療開始が推奨される
  • 初診時は夫婦揃って受診することが望ましいと考えられる

不妊治療のスタート時期は個々の体質や将来の計画によっても変わってきます。夫婦で話し合いながら、分からないことがあれば専門機関への相談を検討しましょう。

ファンクショナルマッサージ治療室では妊娠しやすい身体づくりのサポートだけでなく、不妊治療に対するアドバイスもおこなっていますので、お困りの場合はぜひご来院ください。

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