一般的に40代になると妊娠率は低下すると言われています。そのため、不妊治療を受ける場合には必然的に成功率が高い方法を選択することになります。
しかし、43歳以上の女性だと不妊治療の補助金制度の対象外となるので、金銭的な事情からステップダウンするケースも少なくありません。また、身体的・精神的な負担を抑えるために不妊治療を休む方もいます。
不妊治療のステップダウンを選択する主な理由は「身体的・精神的な負担の抑制」「金銭的な負担の軽減」「流産率や合併症リスクの増加」の3つです。
不妊治療をステップダウンすると妊娠できる可能性が減るのでは?という疑問を持つ方もいると思いますが、この記事では40代の自然妊娠率についても解説しています。
また、40代でも自然妊娠しやすくなるための方法やおすすめの不妊鍼灸院を紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
40代での不妊治療|一般的なステップについて

不妊治療を開始する場合は、まず男女ともに不妊検査を受けます。妊娠するにあたって双方に異常がなければ以下のステップで不妊治療をはじめていきます。
- タイミング法
- 人工授精
- 体外受精
- 顕微授精
女性がもっとも妊娠しやすい日というのは「排卵日の1日~2日前から排卵の当日」です。基礎体温のチェックや市販の排卵検査薬を使ってタイミング法を実践している夫婦も多くいますが、より正確な排卵日を知るためには病院で超音波検査を受けるのがベストと言えます。
なお、だいたい6周期ほどタイミング法を実践してみて妊娠しなかった場合に次のステップへと移行することが一般的です。
人工授精では、男性側で採取した精子を直接子宮へと流し込み妊娠率を高めていきます。
妊活を開始してから妊娠に至るまでの平均的な期間は全年齢を合わせて1年半ほどです。40代女性の場合だとこの期間を考慮し、最初から妊娠する確率が高い治療方法を選ぶこともあります。

43歳での不妊治療でステップダウンを選択する理由
40代女性が不妊治療を続ける中で、ステップダウンを選択する主な理由としては以下の3つが挙げられます。
それぞれの内容を見ていきましょう。
身体的・精神的な負担の抑制
体外受精や顕微授精では女性から卵子を採取する必要があります。この際、卵巣を刺激するために排卵誘発剤の使用などがおこなわれますが、何度も繰り返すのはやはり女性の身体にとって大きな負担です。
また、40代の女性が1年以上治療を続けるとなると精神的なストレスも大きくなり、結果として妊娠しづらくなることも考えられます。
こうした理由により、いったん体外受精や顕微授精をお休みするケースも少なくありません。
金銭的な負担の軽減
43歳以上の女性が不妊治療のステップダウンを選択する理由として大きいのは「不妊治療の助成金対象外」になってしまうことです。

現在のところ、日本において不妊治療助成金制度の対象になっているのは43歳未満の女性です。つまり43歳になると補助が受けられなくなり、すべて実費で賄わなければいけなくなるということです。
例えば顕微授精の一般的な費用相場は1回あたり10万円~15万円程度となりますが、すべて自己負担で支払うとなれば経済的に続けることが難しい家庭もあります。
こうした理由により、43歳から不妊治療のステップダウンをする夫婦も多いということです。
流産率や合併症リスクの増加
不妊治療を受けていたとしても40代女性の場合は流産率や合併症のリスクが増加する傾向にあります。

こちらは体外受精・胚移植をおこなった場合の妊娠率・流産率をまとめたグラフとなりますが、43歳だと生産率が10%を下回り、流産率が40%を超えます。
仮に妊娠したとしても流産する可能性が大きいことを考えると、精神的な苦痛・ダメージを避けるために不妊治療のステップダウンや妊活自体を諦めるケースがあるということです。

不妊治療のお休み期間に自然妊娠する可能性
様々な理由によって不妊治療をお休みすることになった場合「通常の性行為だけで自然妊娠する確率はどれくらいあるのか?」について解説していきます。
女性の年齢 | 妊娠する確率(1周期) |
---|---|
40代以上 | およそ1~5% |
30代前半~30代後半 | およそ10~20% |
20代前半~20代後半 | およそ25~30% |
ご覧の通り、40代女性が自然妊娠する確率は1周期あたり約1~5%です。43歳の場合だと、1年間で1割の方が妊娠するかどうかといった確率になります。(適切なタイミング法を実践した場合)

こちらは女性の年齢と自然妊娠率を表したグラフです。30代後半から妊娠率が低下し、45歳を超えると自然妊娠する確率は1%程度まで下がります。
卵子の数は胎生期の20週の頃に600-700万個と一番多く、出産時期になると200万個までに減少する。さらに思春期から生殖適齢期には30-50万個に、37歳くらいまでに2万個に、閉経時期の51歳までには1000個程度にまで減少する
引用:公益社団法人日本産婦人科医会HP|1.妊娠適齢年令
卵子の数は女性の年齢と比例して少なくなり、結果として妊娠する確率が下がっていきます。
43歳は自然妊娠を目指す年齢として最終段階と考えられますので、早めに正しいタイミング法を実践しましょう。

40代の不妊治療・ステップダウンに関してよくある質問
ここからは40代の女性が不妊治療する場合のステップダウンに関してよくある質問に答えていきます。
自分が疑問に感じている部分や気になる点をチェックしてみてください。
43歳以上でも不妊治療は受けられる?
43歳以上でも不妊治療は受けられますが、治療内容によって保険適用外となるケースがあります。体外受精・顕微授精といった不妊治療方法は実費で受けることになりますので、金銭的な負担が大きくなりやすいと言えるでしょう。
43歳で不妊治療した場合の成功率は?
43歳で不妊治療した場合の妊娠率は15%程度で、そこから出産までに至る確率は約8%です。
高い確率ではないものの妊娠自体は可能なので、できるだけ早期から治療を開始することが重要となってきます。
40代の平均妊活期間はどれくらい?
以下の表を参考にすると、40代での平均妊活期間はおよそ19ヵ月となっています。

妊活を始めてから妊娠するまでの期間は1年半くらいとなりますので、できれば43歳になる前から不妊治療をおこなうことが望ましいと言えます。

43歳で不妊治療のステップダウンを検討している方へ|ファンクショナルマッサージ治療室

43歳になり不妊治療のステップダウンを検討している方は、一度ファンクショナルマッサージ治療室までお越しください。
当院は自然妊娠しやすい身体づくりをサポートしている不妊専門の鍼灸院です。40代の女性が多く通う鍼灸院であり、過去にはたくさんの女性が無事にご懐妊されています。
ファンクショナルマッサージ治療室の基本情報

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各院には多くの女性スタッフが在籍していますので、妊活にお悩みの女性がひとりでも気軽に通える環境が整っています。

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ファンクショナルマッサージ治療室の実績

ファンクショナルマッサージ治療室ではこれまでに6,000人以上の妊活女性をサポートしてきました。
過去における年間の妊娠率は約80%~90%と非常に高い数値を誇っていて、中には51歳でご懐妊された女性もいます。

海外の研究では鍼灸治療が妊娠率アップに役立つことが分かっています。これまでに様々な不妊治療を試みても良い結果が得られなかったという女性は、一度ファンクショナルマッサージ治療室の施術を体験してみてください。
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参加するにあたって費用はいっさい掛かりませんので、この機会にぜひ予約をしてみてください。
不妊治療のステップダウンをしても自然妊娠する可能性はある

「43歳で不妊治療のステップダウンをする理由は?」「43歳だと自然妊娠は難しい?」などの疑問や悩みを抱えている女性に向けて、様々な情報を紹介してきました。
- 不妊治療のステップダウンを選ぶ理由としては身体的・金銭的な要因が大きい
- 43歳だと不妊治療の助成金対象外となる
- 43歳でも自然妊娠する可能性はある
40代半ばに近づくにつれて妊娠を諦めてしまう女性もいますが、43歳であればまだまだ自然妊娠を目指せます。
ファンクショナルマッサージ治療室では自然妊娠をサポートする施術やアドバイスをおこなっていますので、興味がある場合にはぜひ一度足を運んでみてください。