自然妊娠を目指して妊活を進める場合、排卵日周辺における性行為の回数やタイミングがとても重要になってきます。
一般的に妊娠しやすいと考えられているのは排卵日の2~3日前から排卵当日です。この期間に性行為を繰り返すことで卵子と精子が受精しやすくなります。
しかし、中には「排卵日を過ぎて着床時期に入っても性行為をしていいのか?」「やめた方がいいのか?」といった疑問を持っている夫婦も多いようです。
着床時期に性行為をすると妊娠率が下がるという意見と妊娠率は変わらないという2つの意見があります。(どちらも研究報告がある)
本文中では上記の内容を掘り下げて解説し、その他にも着床期の性行為が流産リスクに繋がるのかどうかも補足説明しています。
自然妊娠を目指している妊活女性は、こちらの内容をぜひ参考にしてみてください。
排卵日の2~3日前から性行為を続けると妊娠しやすい

自然妊娠を目指すのであれば、妊娠しやすい性行為のタイミングを理解しておきましょう。
冒頭でも伝えた通り、妊娠しやすいのは排卵日の2~3日前から排卵日当日です。排卵日の少し前から性行為をおこなうことで、排卵のタイミングが多少ズレても受精のチャンスが生まれます。
また、精子と卵子では寿命が異なるというのも大きなポイントです。
卵子の寿命はおよそ1日、精子の寿命はおよそ3日程度と覚えておきましょう。よって、排卵日の3日前ぐらいから性交渉を持つと、妊娠の可能性が高まります。
引用:オムロン ヘルスケア|妊娠・出産 Q&A
ご覧のように卵子の寿命は1日しかありません。放出された精子は体内で2~3日程度なら活動できるため、排卵日の2~3日前から性行為をおこなえば卵子と精子が出会う確率も上がるということです。
なお、このときに注意したいのが精子の状態です。3~4日ほど性行為を続けるとなると男性側は精子を溜め込んでおこうと考えるかもしれませんが、溜め込んだ古い精子は活動率が下がります。
女性の体内で活発に動ける新鮮な精子を送らないと妊娠率は上がりませんので、タイミング法を実践するなら排卵日の2~3日前よりさらに前から精子の状態をリフレッシュしておきましょう。

排卵日後は性行為しない方がいい?着床時期の仲良しについて
ここでは排卵日を過ぎてから性行為をするのは着床にどんな影響を与えるのか?について解説していきます。
自然妊娠を目指している夫婦はこちらの内容をぜひご覧ください。
排卵後の性行為(仲良し)が着床に与える影響
タイミング法の基本に則り、排卵日の2~3日前から性行為を繰り返した後、さらに性行為を続けるのは着床に良い影響を与えるのか?それとも悪い影響を与えるのか?という疑問を持っている方は少なくありません。
この疑問に対して、過去の研究では2つの報告があります。ひとつは着床時期に性行為をおこなっても妊娠率には影響を与えないというデータです。
着床前後のタイミングが妊娠に及ぼす影響はありませんでした:着床前後の性交を 3 回以上行った場合と行わなかった場合の調整後 FR:1.00、95%信頼区間:0.76-1.13でした。
引用:亀田グループサイト|着床する時期のタイミングは妊娠率に影響するの?その2(論文紹介)
こちらは海外の研究を参考にしたものとなりますが、着床時期に3回以上の性行為をおこなっても妊娠率に大きな変化はないと結論付けています。
しかし、ここで重要となるのは「別の研究グループの報告ではまったく逆の結果が出ている」という点です。
別の研究データでは「着床時期に2日以上の性行為をおこなったグループと性行為をおこなわなかったグループでは、前者の方が妊娠率が低かった」となっています。
参考:Peri-implantation intercourse lowers fecundability(着床前後の性交は妊娠能力を低下させる)
なお、現在までにどちらの研究・データが正しいのかについては答えが出ていません。
着床期に性行為をしても大丈夫だが控える方が無難
着床期に性行為をしても妊娠率に悪い影響を与えないというデータがある一方、着床期の性行為は妊娠率を下げるというデータもあります。
このことを踏まえると、着床期には性行為を控えた方が無難であると言えるでしょう。
なお、以下の動画では着床しやすい身体づくりに役立つ情報を紹介しています。こちらも合わせて参考にしてみてください。
- 子宮内の炎症は着床を妨げる大きな要因
- 子宮内環境を整えるためにIgA抗体を増やす
- 水分・ビタミンA・タンパク質の摂取を推奨
タイミング法を実践してもなかなか妊娠できない場合には、子宮環境に問題があるケースも多々見受けられます。
子宮内に炎症が生じていると着床しづらくなってしまうので、早期の自然妊娠を望む方は体質の改善にも目を向けてみてください。
着床期の性行為が流産リスクを高める心配はない
着床期に性行為をおこなうと流産リスクが高まるという医学的根拠はありません。
ただし、性行為によって血流やホルモンバランスが変化すると子宮内に何かしらの影響を与える可能性はあるので、タイミング法によって性行為をおこなった後はしばらく安静にしておきましょう。
なお、排卵後~着床期までの間に注意したいポイントとしては「食事内容」「運動」といった部分も挙げられます。
以下の記事では着床時期の食生活に関する情報を紹介していますので、合わせてご覧になってみてください。

排卵後から着床時期の性行為(仲良し)に関してよくある質問
ここからは排卵後~着床時期の性行為に関してよくある質問に答えていきます。
自分が気になっているところをぜひ確認してみてください。
着床時期の性交渉(仲良し)が与えるマイナスな影響は?
前述の通り、着床時期に性交渉することで妊娠しづらくなるという意見やデータはあります。
流産リスクを高める心配は基本的にないと考えられますが、着床のタイミングで性交渉をするメリットはあまりないため、この時期は少し仲良しの機会を抑えましょう。
排卵後に性行為をすると妊娠率が下がるのは本当?
排卵後~着床時期までの間はだいたい1週間程度です。この期間に性行為をすると妊娠率が下がるといった噂もありますが、これに関しては確定的な根拠がありません。
あくまで一部の研究では妊娠率が下がるという結果になっていますが、別の研究では妊娠率に影響を与えないといったデータもあります。
高温期の性行為(仲良し)は妊活に良い影響を与える?
排卵が済んでから次の生理がくるまでの期間が高温期となりますが、その周期に着床が確認されずに終わった場合は性行為をおこなっても問題ないと言えます。
定期的に性行為をすることで子宮周りの筋肉や卵巣の動きは活発になるため、排卵日の前後だけでなく日頃から性行為をおこなうことは妊活に良い影響を与えます。
なお、以下の記事では妊娠のしやすさと体の相性に関する情報を紹介していますので、合わせてぜひ参考にしてみてください。

排卵後・着床時期の性行為について悩んだら|ファンクショナルマッサージ治療室

排卵後・着床時期の性行為に関して疑問に感じることがあれば、ぜひファンクショナルマッサージ治療室までご相談ください。
当院は不妊改善を目指した鍼灸施術や骨盤マッサージ、男性用メニューを用意している鍼灸院です。年間700人以上の妊活女性をサポートしており、妊娠までのプロセスに役立つライフサイクル・食生活へのアドバイスもおこなっています。
ファンクショナルマッサージ治療室の基本情報

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各院には多くの女性スタッフが在籍していますので、妊活にお悩みの女性がひとりでも気軽に通える環境が整っています。

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「妊活中はどういった食生活が望ましいのか」「どういった運動ならしても大丈夫なのか」といった疑問を抱えている女性は、ぜひファンクショナルマッサージ治療室までご相談ください。
ファンクショナルマッサージ治療室の実績

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過去における年間の妊娠率は約80%~90%と非常に高い数値を誇っていて、中には51歳でご懐妊された女性もいます。

海外の研究では鍼灸治療が妊娠率アップに役立つことが分かっています。これまでに様々な不妊治療を試みても良い結果が得られなかったという女性は、一度ファンクショナルマッサージ治療室の施術を体験してみてください。
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排卵日後~着床時期の性行為は少し控えてみましょう|ファンクショナルマッサージ治療室

「排卵日の後に性行為をしても大丈夫?」「着床時期に性行為をすると妊娠率は下がる?」といった疑問を解消するために、色々な研究データを参考にしながら妊活に役立つ情報を紹介してきました。
- 着床期に性行為をすると妊娠率が下がるというデータ、妊娠率に変化はないというデータの両方がある
- 着床期に性行為をするメリットはあまりないので控えた方が良いと考えられる
- 日頃から性行為をするのは妊活にとって良い効果が得られる
日頃から性行為をしている方が子宮や卵巣の動きが良くなるので、排卵日以外のタイミングで性行為をするのは妊活に対して良い影響を与えると言えます。
また、排卵日よりも前から性行為をしておけば精子も新鮮な状態になるため、できれば定期的に性行為をおこなっておきましょう。
夫婦の性生活については友人・知人に聞けない点もたくさんありますので、疑問や悩みがある場合には不妊専門の鍼灸院「ファンクショナルマッサージ治療室」を頼ってみてください。