ただいま妊活に励んでいる夫婦の中には「不妊鍼灸」に興味を持っている方もいると思います。
不妊鍼灸の役割は、鍼灸施術によって妊娠しやすい身体づくりをサポートするといったものです。
実際、これまでの研究では不妊改善を目的とした針治療を受けてから生殖補助医療(体外受精や顕微鏡受精など)をおこなうことで、妊娠率が上がったというデータもあります。
しかし、気になるのは「不妊鍼灸に保険が適用されるかどうか」という点です。
結論から言いますと、不妊鍼灸は保険適用外なので、基本的にはすべて費用自己負担となります。
ただし、医療費控除の対象ではあるため、一定の金額を超えれば節税という形で金銭的負担を抑えられる可能性があります。
この記事では不妊鍼灸に掛かる費用、保険適用となる不妊治療の内容などを詳しく紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
不妊鍼灸は保険適用外?費用の一例を紹介
まずは不妊鍼灸が保険適用になるかどうかについて見ていきます。
合わせて不妊鍼灸に掛かる費用の一例も紹介していますので、ぜひご覧ください。
不妊鍼灸は基本的に保険適用されない
冒頭でも伝えた通り、不妊鍼灸は基本的に保険適用外です。
そもそも鍼灸施術は一定の条件を満たさない限りは保険が適用されません。
不妊鍼灸に関しても同様なので、全額自己負担により施術を受けることになります。
保険適用される鍼灸施術について
特定の疾患を治療するために鍼灸施術を受ける場合は保険が適用され、費用も3割負担となります。
- 保険適用の対象となる傷病(神経痛、リウマチ、五十肩、頸腕症候群、腰痛症、頚椎捻挫後遺症)
- 医師が鍼・灸の施術について同意していること
基本的には上記の疾患による慢性的な疼痛を治すために鍼灸施術を受ける場合(医師が鍼・灸の施術に同意することが条件)は保険の対象になるということです。
なお、定期的に医師からの同意書を受け取らなければならないので、合わせて医療機関への通院が必要となります。
不妊鍼灸の費用・一例を紹介
不妊鍼灸は基本的に全額自己負担となります。
気になるのは「どれくらいの費用が掛かるのか?」という点ですが、以下では当メディアを運営するファンクショナルマッサージ治療室の施術料金を紹介していますので参考にしてみてください。


ご覧の通り、1回あたりの施術料金は7,000円~8,000円です。(男性の場合は8,000円~9,000円)
1ヵ月に2~3回ほど通院すると仮定した場合、月間の負担は15,000円~24,000円くらいになります。
人によっては「高額に感じられる」かもしれませんが、不妊鍼灸を受けることでトータルの妊活期間が短くなる可能性を考えればそれほど高い料金ではないとも言えます。

保険適用外の不妊鍼灸を受けるメリット・デメリット
ここでは不妊治療の一環として不妊鍼灸を受けるメリット・デメリットを紹介していきます。
どんな不妊治療にも良い点と悪い点があり、その内容を理解しておくことがもっとも大切です。
不妊鍼灸のメリット
不妊鍼灸の主なメリットは以下の通りです。
- 身体に大きな負担を掛けずに妊娠しやすい身体づくりをおこなえる
- 基本的に副作用のリスクや心配がない
- 体外受精や顕微鏡受精の成功率を上げられる可能性がある
不妊鍼灸でおこなう施術は「鍼や灸を用いた治療」「体質や骨格改善を目的としたマッサージ」などです。
薬を投与したり体内に管を入れたりするわけではないので肉体的・精神的な苦痛がなく、副作用のリスクや心配もありません。この点が不妊鍼灸の大きなメリットと言えます。
また、体外受精や顕微鏡受精といった生殖補助医療と組み合わせることで、その成功率を上げられる可能性があります。
実際、海外の研究では針治療をおこなうことによって体外受精の妊娠率が上がったという複数の結果が報告されています。
参考:Effects of acupuncture on rates of pregnancy and live birth among women undergoing in vitro fertilisation: systematic review and meta-analysis(意訳:体外受精を受ける女性における鍼治療の妊娠率および生児率への影響)、Influence of acupuncture on the pregnancy rate in patients who undergo assisted reproduction therapy(意訳:生殖補助医療を受ける患者における鍼治療の妊娠率への影響)
「なぜ鍼治療を受けることで生殖補助医療の成功率が上がるのか?」については、以下の動画をご覧になってみてください。
- 胚移植前に鍼灸施術を受けるのが有効的
- 子宮や卵巣の血流を改善することが大事
- 鍼灸施術は血流を含めて体質改善が期待できる
簡単にまとめると『鍼灸施術を受けることで血流が改善され、子宮や卵巣といった器官に十分な血液が送られると体外受精や胚移植の成功率が上がるかもしれない』というお話をしています。
前述の通り、海外の研究ではこの作用の信憑性を高める結果・データがいくつも報告されていますので、試してみるだけの価値はあると言えるでしょう。
不妊鍼灸のデメリット
不妊鍼灸の主なデメリットは以下の通りです。
- 保険適用外なので費用は全額自己負担
- 定期的な通院が必須
- 効果には個人差がある
不妊鍼灸は保険適用外なので、費用はすべて自己負担となります。こうした金銭的な部分をデメリットに感じる人は少なくありません。
また、鍼灸施術によって体質を改善するには定期的な通院が必須です。通いやすい場所に不妊鍼灸を取り扱う信頼性の高い鍼灸院がないケースも考えられます。
これから妊活を始める女性の中には「不妊鍼灸は信憑性が薄い」「体外受精等の方が確実に妊娠できそう」といったイメージを持っている方も多いと思います。
しかし、体外受精・顕微鏡受精といった生殖補助医療の成功率はそれほど高くありません。

20代でも成功率は20%程度で、30代後半になると10%台まで落ち込みます。こうした生殖補助医療の成功率を上げるために、不妊鍼灸が役立つかもしれないということです。

保険適用となる不妊治療について

ここでは「保険が適用される不妊治療」の内容を紹介していきます。
日本では令和4年4月(2022年)から、一般不妊治療と生殖補助医療に保険が適用されることになりました。
令和4年4月から、人工授精等の「一般不妊治療」、体外受精・顕微授精等の「生殖補助医療」について、保険適用されることとなりました。
引用:こども家庭庁HP|不妊治療に関する取組
保険が適用される不妊治療の内容、また「保険が適用となる年齢等の要件」をまとめましたのでご覧ください。
保険が適用される不妊治療の内容
保険適用となる不妊治療の内容は以下の通りです。
- 一般不妊治療:タイミング法、人工授精
- 生殖補助医療:採卵・採精、体外受精、顕微鏡受精、受精卵・胚培養、胚移植、胚凍結保存
また、上記の不妊治療をおこなう際に追加されるオプション治療・先進医療に関しても保険が適用される可能性があります。
保険適用となる不妊治療の要件
現在のところ、不妊治療が保険適用となる方の要件を以下にまとめました。(2025年時点)
- 治療開始時における女性側の年齢が満43歳未満であること
- 40歳未満の場合は1子ごとに通算6回の不妊治療が保険適用される
- 40歳以上43歳未満の場合は1子ごとに通算3回の不妊治療が保険適用される
ご覧の通り、保険が適用されるのは満43歳未満の女性です。また、年齢によって回数の上限が変わります。
体外受精や顕微鏡受精を検討している場合は、少し年齢を気にする必要がありますので覚えておきましょう。

保険適用外の不妊鍼灸に関してよくある質問
ここからは保険適用外の不妊鍼灸に関してよくある質問に答えていきます。
自分が気になっている点をぜひ確認してみてください。
不妊鍼灸の費用は医療費控除の対象になる?
不妊鍼灸に掛かった費用は「医療費控除の対象」になります。
国税庁のホームページに記載されている内容を参考にすれば、治療を目的としたマッサージ・鍼の代金は医療費控除の対象になるため、一定額を超えた場合は医療費控除の確定申告をしましょう。
【照会要旨】
不妊症の治療費や人工授精の費用は、医療費控除の対象になりますか。
【回答要旨】
引用:国税庁HP|不妊症の治療費・人工授精の費用
医師による診療等の対価として支払われる不妊症の治療費及び人工授精の費用は、医療費控除の対象となります。
上記は不妊症の治療費となっていますが「国税庁HP|マッサージ代やはり代」では明確に「治療のためのマッサージ代・はり代」に触れています。
不妊鍼灸・不妊治療の医療費控除のやり方は?
不妊鍼灸や不妊治療によって支払った費用の年間合計額が10万円を超えた場合は、確定申告書類の「医療費控除欄」に計上ができます。
1月1日~12月31日までの間に支払った医療費-10万円=医療費控除額
課税対象となる所得額から医療費控除額を差し引くと、その分だけ納める所得税・住民税・保険料などが下がります。(または還付される)
不妊鍼灸は保険適用外となりますが、医療費控除を活用すれば費用の負担を抑えられますので、しっかりと金額を計算して確定申告をおこないましょう。
不妊鍼灸の相場はいくらくらい?
不妊鍼灸の相場はだいたい5,000円~10,000円くらいです。鍼灸院によって料金は若干変動しますが、概ね1回あたり10,000円弱が相場と言えます。
仮に1ヵ月に2回、1年間ほど通院すると12万円~20万円程度の費用が掛かりますが、その際は確定申告時に医療費控除額として計上しましょう。

不妊鍼灸・明確な料金設定のファンクショナルマッサージ治療室

明確な料金設定を提示している不妊鍼灸院をお探しの方はファンクショナルマッサージ治療室までお越しください。
当院では分かりやすい料金設定を心掛けていますので、初めての方・費用が気になる方でも安心して通えます。
また、複数の店舗から自分にとって通いやすいところを選べるというのもファンクショナルマッサージ治療室の特徴です。
ファンクショナルマッサージ治療室の基本情報

ファンクショナルマッサージ治療室は東京・神奈川エリアに合計で8店舗を展開しています。
各院には多くの女性スタッフが在籍していますので、妊活にお悩みの女性がひとりでも気軽に通える環境が整っています。

不妊改善を目的とした鍼灸治療のほか、骨盤マッサージや妊娠しやすい身体づくりへのアドバイスもおこなっています。
「妊活中はどういった食生活が望ましいのか」「どういった運動ならしても大丈夫なのか」といった疑問を抱えている女性は、ぜひファンクショナルマッサージ治療室までご相談ください。
ファンクショナルマッサージ治療室の実績

ファンクショナルマッサージ治療室ではこれまでに6,000人以上の妊活女性をサポートしてきました。
過去における年間の妊娠率は約80%~90%と非常に高い数値を誇っていて、中には51歳でご懐妊された女性もいます。

海外の研究では鍼灸治療が妊娠率アップに役立つことが分かっています。これまでに様々な不妊治療を試みても良い結果が得られなかったという女性は、一度ファンクショナルマッサージ治療室の施術を体験してみてください。
ファンクショナルマッサージ治療室のオンライン妊活お悩み相談会

ファンクショナルマッサージ治療室では通院できない女性、遠方に住んでいる女性のためにオンラインでの「妊活お悩み相談会」を実施しています。
- 専門の講師が妊活に役立つ最新情報をレクチャー
- 参加費は完全無料(キャンセル料等もいっさいなし)
- ライブチャット機能で気になる点を質問できる
- 顔出し・声出しが不要なので安心
- 予約方法はLINE友だち登録から
日々、不妊の改善方法は研究している専門講師からの情報を聞けるだけでなく、気になる点を直接質問できるところが大きな特徴です。また、画像と音声は自分でオフにできますので、誰かに自分のことを知られる心配はありません。
参加するにあたって費用はいっさい掛かりませんので、この機会にぜひ予約をしてみてください。
不妊鍼灸に興味がある方にはファンクショナルマッサージ治療室がおすすめ

「不妊鍼灸には保険が適用されるのか?」という疑問を解消するために、様々な情報を紹介してきました。
- 不妊鍼灸の費用は基本的に保険適用外
- 体外受精や顕微鏡受精といった生殖補助医療には保険が適用される
- 不妊治療の保険適用には年齢的な制限がある
生殖補助医療の成功率を高めるために不妊鍼灸を受けるといった方も増えていますので、できるだけ早く妊娠したい女性は治療の一環として不妊鍼灸を試してみてください。
なお、実績の多さや信頼性を重視する方にはファンクショナルマッサージ治療室への通院をおすすめしています。