43歳以上は不妊治療の保険適用にならない?人工授精は?【不妊治療のメリット・デメリット】

43歳不妊治療保険適用

この記事ではご覧のような疑問を解消するために「不妊治療における保険制度」について解説していきます。

日本では2022年(令和4年)から基本的な不妊治療がすべて保険適用となりました。この不妊治療には人工授精・体外受精・顕微授精のほか、各治療を受ける前に必要な検査なども含まれます。

ただし、一点知っておきたいのが保険適用には諸条件があるという部分です。

諸条件には女性側の年齢、不妊治療の回数、婚姻関係などが含まれています。

なお、不妊治療は内容によって一般不妊治療と生殖補助医療の2種類があり、受ける治療によっても保険適用の可否が変わってきます。

女性側の年齢によって不妊治療に掛かる費用が変動するため、出産を望む場合は早めに医療機関を受診しましょう。

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目次

保険適用となる不妊治療の内容はどこまで?人工授精・体外受精・顕微授精など

こども家庭庁・不妊治療ステップ
引用:こども家庭庁HP

まずは保険適用となる不妊治療の内容から見ていきましょう。

保険が適用される不妊治療内容
  • 人工授精(一般不妊治療)
  • 体外受精(生殖補助医療)
  • 顕微授精(生殖補助医療)
  • そのほか不妊原因の検査

不妊治療にはいくつかの段階があり、身体や金銭的な負担が軽いものから試していくことが一般的です。

不妊治療を受けるときは最初に男性・女性の生殖機能や特定の疾患を確認し、妊娠が可能かどうかを調べます。

この際の検査費用は保険適用内です。また、その後にタイミング法を実践するとき排卵日を確認するために「超音波検査」を受けることもありますが、こちらも保険が適用されます。

タイミング法で妊娠が叶わなかった場合は次のステップへと進んでいきますが、現在は人工授精・体外受精・顕微授精などがすべて保険適用内の治療になりました。

保険が適用される主な検査としては排卵障害の原因を調べるためのホルモン検査や卵管閉塞の検査(卵管造影検査)、男性側の精液検査などが挙げられます。

不妊治療は夫婦で受診することで保険適用される

不妊治療・負担額
引用:厚生労働省HP

保険が適用される不妊治療を受ける場合には、原則として夫婦揃っての受診が必要です。

不妊治療が認められている医療機関に夫婦で訪れて、医師から治療計画の内容を聞き、その流れに同意しなければなりません。

法的に婚姻関係にある夫婦が保険適用の対象となりますが、まだ婚姻届けを出していない場合でも事実婚が認められると保険適用となるケースがあります。

夫婦で相談し、治療内容を承諾した後に治療計画書を作成したら不妊治療がスタートしていきます。

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保険適用となる女性の年齢|43歳以上は適用外?

引用:厚生労働省HP

不妊治療を始めるにあたって、もっとも重要となるのが女性の年齢です。

体外受精や顕微授精といった生殖補助医療に対して保険が適用されるのは「43歳未満の女性」と定められています。

また、年齢によって保険が適用される回数も変わってきますので、あらかじめ内容を確認しておきましょう。

不妊治療の保険適用条件
  • 40歳未満の女性:1子あたり通算6回まで
  • 40歳以上43歳未満の女性:1子あたり通算3回まで

なお、途中で不妊治療をストップした場合でも、女性の年齢が40歳または43歳未満であれば治療を再開することが可能です。ただし、過去に保険適用で受けた治療回数(治療歴)はそのまま継続されます。

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保険適用による不妊治療のメリット・デメリット

ここからは保険適用による不妊治療のメリットやデメリットを紹介していきます。

保険適用で不妊治療を受けるメリット・デメリット

不妊治療を検討している方は、こちらの内容も参考にしてみてください。

メリット

保険適用される不妊治療を受ける主なメリットは以下の通りです。

保険適用される不妊治療のメリット
  • 経済的な負担が減る
  • 不妊治療の選択肢が増える
  • 人工授精なら43歳以上でも保険適用となる

やはり保険診療によって自分たちが負担するお金が減るのは大きなメリットと言えます。

例えば体外受精の場合、自費で受けようとすると10万円前後(1回あたり)の費用が掛かります。保険が適用されると2~3万円ほどまで費用が下がりますので、治療が継続しやすくなります。

また、金銭的な負担が減ることで不妊治療の選択肢が広がるというのもメリットのひとつです。お金の問題で体外受精や顕微授精を選択できなかった夫婦からすると、保険が適用されるようになったのはありがたいことと言えるでしょう。

なお、一般不妊治療に当たる人工授精だけを選択する場合には43歳以上でも保険適用となるケースもあります。(自費診療となる他の治療を受けていないことが条件)

デメリット

続いて保険適用となる不妊治療のデメリットを見ていきます。

保険適用される不妊治療のデメリット
  • 保険適用外の先進医療を同時に受けることができない
  • 43歳未満でも不妊治療を受けられる回数に制限がある

先述の通り、43歳以上でも人工授精であれば保険は適用されます。しかし、保険適用外となる先進医療(体外受精や顕微授精、それに伴う治療など)を受けている場合には、人工授精についても保険が適用されなくなるというルールがあります。

これは健康を守る法律によって「混合診療が禁止」とされているためです。

43歳未満のときに体外受精をおこなっていて、43歳になってからも継続して同様の治療を受ける方だとすべて自費での負担になるということです。

また、43歳未満でも不妊治療に対して保険が適用される回数に制限があるといった部分も大きなデメリットです。

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43歳以上の不妊治療に対する保険適用の可否に関してよくある質問

ここからは、43歳以上の不妊治療に対する保険適用の可否に関してよくある質問に答えていきます。

不妊治療をしている40代女性の方は、気になる疑問をチェックしてみてください。

6回以上の不妊治療を受ける場合は保険適用外になる?

39歳以下の女性が保険適用で不妊治療を受けられる回数は6回までです。(40歳~42歳の場合は3回までとなる)

7回目(または4回目)の不妊治療を受ける場合には自費となりますので、その点をしっかり把握しておきましょう。

ただし、こちらは1子あたりの上限回数ですので、2子目に関してはまた回数がリセットされます。

6回目の不妊治療で1子目を妊娠・出産した後、女性の年齢がまだ39歳以下であれば再度6回の不妊治療が保険適用になるということです。

6回目以降の不妊治療に対する助成金はある?

いまのところ、6回目以降の不妊治療に対して助成金が受け取れるケースはありません。

【保険診療における回数の考え方(参考)】
・治療開始日の妻の年齢が39歳までの夫婦は6回まで、40歳から42歳までの夫婦は3回まで
・1子ごとに回数リセットをすることが可能

※ 東京都からの助成を受けられる上限回数は、1子につき6回もしくは3回限りです。

(例:6回目の移植に向けて治療を進めていたが、移植に至らず中止。それまでにかかった先進医療の費用について申請。その後、治療再開し保険で移植。→この場合でも、 東京都への7回目の申請はできません 。)

引用:東京都福祉局HP|東京都特定不妊治療費(先進医療)助成事業の概要

こちらは東京都における保険診療・助成金制度に関する情報となりますが、ご覧のように7回目の治療は保険適用外です。(助成金もない)

上記の条件はどこの自治体でも同じなので、保険が適用されるのは6回までと覚えておきましょう。

43歳になったら不妊治療の保険適用外になる?それとも44歳から?

不妊治療の保険が適用されなくなるのは43歳未満からです。「未満=43歳は含まれない」ため、44歳からではなく43歳から保険適用外となります。

男性側が43歳以上の場合でも不妊治療は保険適用となる?

保険が適用されるかどうかは女性側の年齢が基準となるため、男性側の年齢は特に関係ありません。

例えば男性の年齢が45歳、女性の年齢が35歳の夫婦であれば、1子あたり6回まで不妊治療が保険適用となります。

43歳未満なのに不妊治療が自費になるのはなぜ?どんなケースがある?

43歳未満であるにも関わらず、不妊治療が自費になるケースとしては以下のようなことが考えられます。

不妊治療が自費になるケース
  • 40歳~42歳の場合、すでに3回の不妊治療を受けている(39歳以下の場合は6回)
  • 保険適用外の治療を含む不妊治療を選択している(混合診療禁止のルールに抵触)
  • 事実婚が認められない場合

特に気を付けるべきポイントは「法的な婚姻関係にない場合」です。不妊治療の保険適用概要には、事実婚の2人に対しても保険は適用されると記載があるものの、2人が事実婚関係にあることを証明できない場合には自費での治療となります。(別世帯になっている理由を届け出ないといけないため)

43歳以上で不妊治療が保険対象外となる方へ|ファンクショナルマッサージ治療室

ファンクショナルマッサージ治療室の特徴

43歳になり体外受精や顕微授精(胚移植)といった不妊治療が保険適用外となる方だと、1回1回の治療に掛かる金銭的な負担が大きくなってしまいます。

そんな方におすすめしたいのが、胚移植前のコンディションを整える不妊鍼灸です。不妊治療を受ける前に鍼灸施術によって身体の調子を整えておくと、成功率が上がるといったデータもあります。

ファンクショナルマッサージ治療室では不妊治療をサポートする鍼灸施術を取り扱っていますので、ぜひ一度足を運んでみてください。

ファンクショナルマッサージ治療室の基本情報

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「妊活中はどういった食生活が望ましいのか」「どういった運動ならしても大丈夫なのか」といった疑問を抱えている女性は、ぜひファンクショナルマッサージ治療室までご相談ください。

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「43歳以上でも不妊治療は保険適用になるのか?」という疑問を解消するために、保険が適用される条件などを詳しく紹介してきました。

この記事のまとめ
  • 不妊治療の保険が適用されるのは基本的に42歳まで
  • 43歳以上でもタイミング法や人工授精に掛かる治療は保険適用となる
  • 体外受精や顕微授精などの不妊治療を併用する場合には保険適用外となる

40代になると保険が適用される回数が減り、不妊治療に関するルールが複雑になります。そのため、妊娠を希望する夫婦はできるだけ早めに不妊治療を始めましょう。

ファンクショナルマッサージ治療室では、不妊治療を成功しやすくするためのサポートをおこなっています。鍼灸施術によって不妊治療がうまくいくケースもありますので、ぜひ一度試してみてください。

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